【宿題】“やる気が出ない”を“自らやりたい”へ導く方法【実証済み超具体策】

子育て

おはようございます。
子供の宿題について考える小4息子・小1娘の母、葦(あし)です。

小学校低学年(あるいはそうでなくても)のお子さんが、なかなか宿題ができなくてお悩みではないですか?
うちでも日々出される宿題に、娘と「もう、イヤ!」と悪戦苦闘しながら取り組んでいました。

そもそも「(条件付きだが)宿題をする意味はない」という研究さえあるようですし、やる気が出ないのも無理はありません。

とは言え、我が子に「宿題を提出しない」などという度胸もなく、やり遂げさせなくてはなりません。
いくつか科学的根拠がありそうなものを参考に、モチベーションを持続させる方法を試行錯誤してみたところ、効果が出るものがありました。

今回は目に見えて娘に変化をもたらした、親の働きかけ方を紹介します。

”今までが嘘のようにサクサク宿題を終える我が子・・・親子で嬉しいノンストレスの午後”
を皆さんにも是非体験して欲しいと思います。

参考図書の一つ、ハーバード教授テレサ・アマビールさんの本はこちら。
「マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力」

【ゲーミフィケーション】どんなやり方にも【共通のコツ】

下の項でモチベーション維持の実践的な方法をお伝えしますが、そのどれもに共通するコツがあります。
それは

  1. 宿題を細分化し、スモールゴール(小さな区切り)を設けること
  2. スモールゴールの達成直後にご褒美を受け取れること

=宿題をゲーム化する事です。

1.の【宿題の細分化とスモールゴールの設置】とは

例えば、

  • 大きなプリント1枚の宿題なら、半分または1/4に分割し、区切りとする
  • 本読み2回の宿題なら、1回でひと区切りとする

等です。
スモールゴールへの到達は簡単、「確実にできるだろう」という事が想像できるのでハードルが下がり、取りかかりやすくなります。
また、1つの宿題の終わりをビッグゴールとして設定しておくのも良いです。

2.の【ご褒美】はタイミングが大切

ご褒美はスモールゴールに見合ったモノやコトにして下さい。
例えば、

  • 小さなお菓子
  • 5分〜10分の休憩時間(絵本や動画OK)
  • スタンプカードにスタンプを押せるとか、擬似的なご褒美でも目に見えるもの

の様に。
区切りの数やご褒美の内容ははお子さんに合わせて、設定してみて下さい。

ところで、ただ宿題をしていても「自分が成長している」とは感じにくいもの。
その全く逆が”ニンテンドースイッチ”などのゲームです。

ミッションクリアで、すぐにアイテムが手に入ったり、姫を救い出せたり、新たなステージが開けたり、エンディングの映像が見られたり・・・
レベルアップやご褒美が、目に見えてわかります
これが、長い時間ゲームに熱中してしまう理由です。

それならこの原理を、宿題にも応用しない手はありません。
ミッションをクリアすると同時にご褒美を得るシステムにし、モチベーションを保つのです。

億劫な事はゲーム化・ゲーミフィケーションに限ります。
では、いよいよこれらを活用した具体策です。

【子供から大人までOK】ご褒美くじ引き【効果バツグン】

今のところ、我が家で1番の効果を見せているのがこの方法。
小学校低学年から、大人が自分を律するのにも使えます。

  1. 宿題を細分化したスモールゴールを確認。
  2. ゴールに見合った数個のご褒美と罰ゲームを、ひとつずつ小さな紙に書いて箱に入れ、くじ引きを作る。
  3. ゴールに到達すればくじ引きを引き、ご褒美を受け取るか罰ゲームを行う。

罰ゲーム!?と驚かれる方もいると思います。
罰ゲームと言っても数十秒〜1分で終わる”お手伝い”や”親子で筋トレ”の様な簡単で楽しめるものにして下さい。

ドキドキ感が加わり、何より面白いですし、ちょっと残念な思いをすると「また次!」の原動力になります

スモールゴール用とビッグゴール用、2パターンのくじ引きを用意するのがオススメです。
うちの娘はこれを気に入って、くじの入れ物をペンギン風にデコレーションしました。

【低学年向け】先生や正義の味方に変身

こちらは小さい子向けの方法で、お子さんお気に入りのぬいぐるみや人形を使います。

  1. 先生パターン
    お子さんを先生、ぬいぐるみを生徒に見立てて「教えてほしい」というスタンスの声かけをします。
    ゴールに到達したらお礼としてご褒美を受け取ります。
  2. 正義の味方パターン
    お子さんをヒーロー、ぬいぐるみを悪者に見立てて、文房具など手近なものをゴールの数だけ盗み出します。
    ゴールに到達すると悪者を倒すことができ、文房具を1つずつ取り戻す事ができます。

この方法は、お子さんの自尊心をくすぐり「この子(ぬいぐるみ)のために」「正義のために」、とゴールへの達成が自分個人だけの問題ではなくなっているところがポイントです。

特に「弱い者のために、自分がしっかりしなきゃ」という”お兄さん・お姉さんスイッチ”で力を発揮する子にオススメ。

【高学年にも】スタンプでポイント&ご褒美GET【注意点あり】

ぬいぐるみでは幼すぎて・・・という年代にはスタンプでポイントを貯めていくのはいかがでしょうか。

  1. スタンプ用紙または、カレンダーを準備し「スタンプ30個でカードゲーム1袋」などお子さんと一緒にルールを決める。
  2. スモールゴール達成ごとに1スタンプ押す。

宿題だけではなく、「ランドセルを所定の場所に置けたら」「お手伝いをしたら」などスタンプの条件を増やしてハードルを下げても良いと思います。

ただ注意点が1つあります。
条件は”努力により必ず達成できる事”にして下さい。
結果にフォーカスするのではなく、プロセスにフォーカスする様に。

良くない例は「10分で宿題を終わらせる事ができたらスタンプ1つ」とし、この難易度が高い場合。
これでは”達成””進捗”の感覚をなかなか味わえません。
すると、モチベーションを損なったり、結果を求めるあまり雑に片付けてしまう原因になったりします。

改善案としては「宿題1つ終わらせたらスタンプ1つ。夕飯までに終える事ができたらスタンプ2つ。」など。
難易度が高いものにはボーナスで対応するのが望ましいです。

他の例として「読書できたらご褒美」はOKですが、「テストで100点取れたらご褒美」はお子さんの能力(難易度はどうか)・性格(達成できなかった時に自尊心やモチベーションは変化するか)を十分に考慮する必要があると言えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
これまで”宿題をとっとと終わらせるコツ”と”具体的方法”についてお伝えしてきました。

上記を参考に、自分のお子さんのツボに入るやり方とご褒美(そして罰ゲーム)を準備してみてください。
きっと”余裕の夕方”という自分へのご褒美を手に入れられます。

ただもし、上手くいかなかったとしても悩み過ぎないこと。
「宿題をやり遂げるよう、持っていけるか」という事自体をゲーム化、試してみましょう。

親がドンと構えていなければ、子供にもプレッシャーがかかります。
試行錯誤して、自分達にあった方法を見つけていけば良いのです。

また、宿題について子供から意味を問われたり、愚痴を聞かされたりする事もあるかもしれません。
そんな時、親なりの考えを答えられるようにしておくのがベストです。

ちなみに、私なら(学力向上というより)
「完璧主義をそこそこにして、物事をやり遂げる練習だ」とか
「面倒なことでも自分なりに意味付けして、好奇心を鍛えるべき」とか
「どうしてもイヤならやらなくても良いが、その代わりに自分の身になる事をした方が良いと思う」とか
答えます。

冒頭に触れた「(条件付きだが)宿題をする意味はない、という研究」について「デューク大・ハリス・クーパー博士」などのワードでググってみるのも良いでしょう。

少しでも、世の中のお母さんと子供のストレスが減り、笑顔が増えますように・・・
ではっ^^

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