神戸児童相談所が小6女児を追い返す、を考える

皆さんは、この男性職員を罰したいですか?
それとも将来子供が残される世界を良くしたいですか?

2020年3月10日深夜に小6の女児が「家を追い出された」と児童相談所に助けを求めたところ、インターホン越しに追い返された---。
世間の注目を集めているこの事件から、自分たちがすべき事を考える葦(あし)です。

この記事の目的は
「自分の頭で考える」「自分ができることを行動に移す」の拡散のキッカケになること。
そして、それにより少しでも子供たちの生きやすい世界になる様プラスに働くこと、です。

窓口職員の不適切対応の【原因】と【対策】をサクッと考える

  • 人手不足で委託先に頼っている→人手を増やす施作
  • 委託先の力不足→委託先を変える
  • マニュアルを守っていない(市の家庭支援課は、現状ではマニュアルに沿った対応をしてもらうしかないという)→マニュアルを守らせる施策
  • 職員に教育が行き届いていない→教育制度の見直し
  • 眠かった・面倒臭かった・サイコパスだった・適職でなかった→そういう人は辞めてもらう・採用しない

【重要】そもそも毒親やバカな大人が蔓延る原因

今回の事件では児相の職員の対応に目が行きがちですが、もちろん女児を夜中に追い出した親にも問題があります。

なぜこんな大人が生産され続けるのでしょうか。
原因の一つは流れてくる情報から自分の心地よく感じるものをなんとなく選び取るから」だと考えます。
最近目した事にヒントがありそうなので具体例をあげてみます。

子育てに関するTV番組をたまたま見かけた時。
そこで視聴者投稿コメントとして「叩かないとわからない子もいると思うので、一概に体罰がダメだという事には疑問を感じる」みたいな意見が紹介されていました。

え???
私は今のところ体罰=悪だという立場を取っているので戸惑いました。
根拠が気になる方は「体罰 科学」などでググってみて下さい。

捏造でないとするならば、こういった安易な思い込み(しかもTV局にコメントを寄せちゃう)を持った人が、まだ世の中に一定数存在するのだな・・・と認識した瞬間でした。

番組に出ていた発達心理学専門の方が優しく、しっかりと「子供の人権」という観点から否定されていましたが、伝わったのでしょうか。

メディアでは発言力のある方が

  • 「体罰」と「罰則」の言葉表現を混同して発信している
  • 本当は「体罰も事実としてあったが、別の要因が心に響いた」お陰なのに「体罰のお陰で立ち直れた」と言い切ってしまう

といった事があるので、自分で情報を注意して精査し考えないと危うく体罰(弱い者への暴力)を正当化しかねません。
ふわっとした情報や表現に流され、根拠もないがなんとなく自分に心地良い主張を選ぶ体質、世の流れ、それにによる一般化。
これが毒親やバカな大人の温床になっていると考えます。

毒親やバカな大人を生産しないために

「体罰=悪」を知らないと恥ずかしい一般常識と化すことはできないでしょうか?
まず恵まれた環境で育ち、トラウマも抱えていない私たちが“当たり前の風潮”の起源になるのです。

「体罰=賛否両論あるもの」と捉えている人が周りにいたら「どっちが正しいんだろうね。賛でも否でも信頼できそうな情報を教えて欲しい」と(押し付けではなく)聞いてみて欲しいです。

毒親やバカな大人も、大人になるまでは「環境に恵まれない子」だったのかも知れません。
虐待を受けて育ったり、親から愛情を向けてもらえなかったり、十分な教育を受けさせてもらえなかったり。

だからこそ、「体罰=絶対的悪」という気づきが必要だと思うのです。
「子供の頃のあなたは悪くなかったのだ」という事を“当たり前の風潮”として知るべきで「絶対的な悪」に手を染めているのなら「今からどうするのか」に目を向けてもらう必要があるのではないでしょうか。

課題

私たちの周りには虐待とまではいかなくても、ネグレクト気味ではないかと疑われる様な子、ちょっと気になる子はいます。


問題を抱えた子は友達関係にも苦労します。
なぜなら“目を光らせている友人の親”が我が子を守るために、問題を抱える子を避ける事があるからです。
そうすると問題を抱える子はますます孤立します。


他人の家庭に口出しすることが難しい昨今ですが、罪のない子供を救えるのは周囲の大人です。
我が子を守ることは親の責任ですが、社会全体を良くするためにできる事をするのも大人の責任ではないでしょうか。
それがひいては我が子のためになるのだから。

私も今夜、主人や子供とこの事について話したいと思います。

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