- 人を指導する立場になるけど、何に気をつければいいの?
- 本物のリーダーになるには?
- 失敗するコーチングとは?
この様な疑問をお持ちではないですか?
おはようございます。
学生時代や社会に出てからリーダーと呼ばれる職務にもつき、現在は家庭における舵を握っている・・・かかあ天下?の葦(あし)です。
さて、言うまでもなく会社・学校・クラブ活動・家庭・・・大小どんな集団においても求められるのは「良き指導者」です。
今回はこちらの書籍
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」
奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ
共に著者:生島 淳
を通じて学んだことをクイズ形式で紹介します。
元ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディーさんは不可能を可能にし、日本ラグビーの歴史を変えました。
「そんなエディさんの様な思考が、少しでも備わっているか?」
是非テストしてみてください。
タイトルが問い、その下に答え、解説と進みますので少しずつスクロールしてご覧ください。
コーチングとは◯◯◯である。
答え:
アート
解説:
コーチの役目として計画を立てるが、それについてこられない者もいる。
一人ひとりにとって何が必要なのか、どんなコミュニケーションを取るべきなのか、それを見極めるのがコーチングにおけるアートである。
計画のベースであるべきものは
答え:
サイエンス。科学的な裏付けを基にしなければならない。
解説:
「どれだけ辛い練習に耐えられるか」といった様な武士道的精神主義の弊害が日本には根強く残っている。
科学・栄養学・医学といった分野が遅れている。
ヘッドコーチと監督の違い
答え:
- ヘッドコーチ・・・グラウンド上での指揮官。練習と試合における現場の最高責任者。
- 監督・・・・・・・ディレクター。チームをマネジメントにより運営する統括責任者。
解説:
海外では、野球やサッカーの指揮官は「マネージャー」と呼び、ラグビー、アメリカン・フットボール、バスケットボールなどでは指揮官のことを「ヘッドコーチ」とはっきり分けて呼んでいる。
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」 著者:生島 淳
(・・・中略・・・)
「日本ではそのあたりの職能の定義が曖昧です。もっと、言葉の意味を真剣に考えた方がいいと思います。」
責任の線引きをはっきりさせることで、はじめて、その事柄を自ら全うしたり、個々に完遂させたりできる。
実際に成功しているチームを構成する要素4つ
答え:
- ハードワーク
- 楽しさ
- 規律(ディシプリン)
- 柔軟性(フレキシビリティ)
解説:
規律と楽しさは矛盾しない。本来『生活の中で正しいことをする』のが規律で、選手の中に宿るもの。
プランが崩れたら、どんな修正をするか?勝っているとき・負けているとき
答え:
勝っているときこそ叱責し、負けているときほど穏やかに、具体的な修正点を指示。
解説:
だが、一概にそう言い切ることはできない。
負けてるときに行う「ショック療法」が功を成す場合もあり、その見極めこそがコーチに求められるものである。
リクリエーションの意味
答え:再創造
解説:
レクレーションという和製英語になり、娯楽的なイメージが強いかもしれないが、本来の意味は「再創造」。
スポーツはリクリエーション=”人間がクリエイティブになれるための活動”であるべき。
プロの方法論・世界のスタンダードは
答え:
自分のパフォーマンスに自ら責任を持って万全の準備をし、結果を出す。
「みんな一緒に、同じメニューを同じスケジュールで消化すること」を何の疑いもせずに良しとしない。
解説:
日本人は指導者に頼りすぎている。
考えない習慣や自主性の無さは、子供の頃からコーチや先生に依存し続けた結果。
指導する側もまた、自主性を育む様な教育は受けてきていないから方法論を知らない。
が、この流れをどこかで断ち切らなくてはならない。
【モンペ対策】子供の自主性を育むのに”叱ること”は必要か?
答え:
指導の現場で叱るのは避けられないが、もっとたくさんポジティブな面に注目して褒めることはできる。
解説:
厳しいスタイルだと親から苦情が来てしまう時代だが、だったら違う形を考えればいいこと。
これがアート。諦めるのは怠慢。
本物のリーダーとは
答え:
周りの人間に責任を持たせ、その結果、最大限のものを引き出す。
解説:
リーダーといえば「集団を引っ張っていく」というイメージがあるが、他者を生かすことこそが本当の役目。
最悪のコーチとは
答え:
自分で決めることを決めず、失敗を選手の責任にしてしまうコーチ。
解説:
選択肢をたくさん準備し、プレイヤーにその中から一つ選ばせ、結果が出せないと叱責する。
プレイヤーが100%全力を尽くしてない様に見える原因、2つ
答え:
- フィジカル面で疲労が起きている
- メンタル面で混乱が起きている
解説:
数字に見えない部分でもパフォーマンスに影響が出る。
プレイヤーのメンタルを安定させることもリーダーシップの要素の一つである。
まとめ
いかがだったでしょうか。
価値観の後押しや、新たな視点の発見につながったでしょうか?
「コーチングはアート」という視点
個人的に私は「コーチング」とは「正しいことを正しく教えること」の様に思っていました。
しかしエディーさんに言わせれば、全く違っていた、ということがわかりました。
「コーチング」とは「アート」であり、とてつもなくクリエイティブなことなのだと。
目から鱗でした。
個々をリスペクトし、興味を持ち背景を知り・・・から始まって、アドリブ感を発揮する。
いくつものパターンから「この状況でこの条件、この人だからこういう言い方で伝えよう」と。
コーチングやリーダー論を体系的に学ぶことも必要ですが、「状況や人によってコーチングの正解は変化していく」という視点を忘れてはいけないと思いました。
リーダーの本質とは、責任の所在をはっきりさせること
子を育てる親の立場からして「自主性を持てる様に」という方針は、ぼんやりとありました。
が、何でもかんでも選択肢を示して「決めていいよ」と言うのは違うと。
また、結果だけを見て褒めたり責めたりせず、プロセスに注目することも肝に銘じておかなければなりません。
- まず、責任の所在を明らかにして
- 信じて任せる
- 「なぜその決断に至ったか」プロセスを知る
「自分の決断を尊重してくれるんだ・・・」と、安心して自主性を発揮できる様に導く。
ネガティブな面の指摘だけでは、改善はできても、ただの従順な群れになってしまいます。
個々が自分の考えと責任を持ち、最高のパフォーマンスを発揮できる様に持っていくのが真のリーダーです。
適材適所の人員配置で化学反応を起こす
書籍「奇跡のチーム〜」の中で、エディーさんは合宿の選手の部屋割りまで考慮したのではないか、と書かれています。
人と人との組み合わせで「1+1=2」以上の結果をもたらす。
人員配置で相乗効果とも、化学反応ともいえる効果を生み出す。
そして、自らもその化学反応に飛び込んで行っていた様に思えます。
支配下にイエスマンを置くことをせず、技術面で自分より優れたスペシャリストや対等に意見を言い合える相手をスタッフに揃える。
リーダー自らが失敗を恐れず、失敗すれば清く認める。
細やかさと勇気。
そういう姿勢に、自然と人がついてくる。
リーダーは「集団を率いる」というよりも「仕組みを作り、且つ、自身もその仕組みに恐れずに巻き込まれていく」ものなのかなと。
こちらの書籍
ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 コーチングとは「信じること」
奇跡のチーム ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ
と出会って、コーチングやリーダーについての認識がガラリと変わりました。
新鮮な発見があるかと思いますので、気になる方は是非ご一読ください。
私も実生活にいかしていこうと思います。
ではっ^^
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