「お腹痛い、休む」 毎朝のどんよりした空気。
言葉にしてくれるならまだいい方で、トイレにこもって苦しむばかり、かと思えばしばらくすると機嫌良くゲームを始める。
私の心は心配と苛立ちが折り重なっていました。
わが家の中学生の息子は、小学校高学年から不登校になりました。
原因は、過敏性腸症候群(IBS)。
「痛み」という逃れられない身体の拒絶を前に、親の私は「無理はさせられない」と寄り添い続け、結果として2年以上の月日を悩みながら過ごすことになったのです。
しかし今、息子は自らの意思で前向きに登校しています。
腹痛がゼロになったわけではありません。
時に痛みを感じながらも、「外に出ればなんとかなる」と 自分を奮い立たせて玄関から出ていくのです。
なぜ、あんなに動けなかった子が、これほど意欲的に変われたのか。
それは「“病気だから仕方ない”という思い込みをやめよう」と、まずは親から実践し、それが子供にも伝わったからでした。
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痛みは本物。だから親も「学校は無理」と諦めてしまう
慢性腹痛の始まりは小学5年生の3学期でした。
最初は「一時の風邪みたいなものかな?」と思っていましたが、朝トイレから出てこられない日々が続き、常態化してしまいました。
小児科を何度か受診し、薬を変えてもらっても効果なし。
病名もわからない不安の中、スクールカウンセラーとの月1回の面談を繰り返しましたが、ほとんどこちらの現状を話すだけで、事態は一歩も進みません。
ようやく教頭先生から「IBSという病気がある」と助言をいただき、大きな病院で診断がついた時は、どこかホッとしたのを覚えています。
「病気なんだから、行けないのは当たり前。無理をさせてはいけない」
診断名がついたことで、皮肉にも私の心の中に「諦め」という名の免罪符ができてしまいました。
適切な薬を処方されましたが、劇的な改善には至りません。
息子は「腹痛だから休むのが当たり前」になり、私は「今日はどうするの?」という不毛な問答を毎朝繰り返しては、イライラを募らせる毎日でした。
寄り添うほど遠のく学校。ゲームと昼寝に消えていく時間
「息子に合う環境を探そう」と、適応指導教室(教育支援教室)やフリースクールにも見学へ行きましたが本人の反応はイマイチ。
むしろ、息子は「このままでは今の学校の所属から外れる」という危機感を覚えたのか、一時は完全再登校を果たしたのです。
「これまで一緒に過ごしてきた友人たちと学校生活を送り、卒業したい」という心の底の思いを理解した瞬間でした。
しかしホッとしたのも束の間、中学1年の2学期ごろから、欠席が増え出したのです。
勉強も難しくなり、クラブ活動での人間関係にも悩まされストレスが蓄積していたのかもしれません。
息子の腹痛は頻発し、また家に引きこもりがちになって、1日の大半をゲームと昼寝をして過ごすようになったのです。
私は「寄り添う」という名目で、息子の顔色をうかがい、腫れ物に触れるように接していました。
「大丈夫?」「薬飲む?」「ゆっくりしていいよ」 この優しい言葉たちが、実は息子の「お腹が痛くなれば→大変なことから逃げられる(報酬)」という脳の回路を強固にしていたとは、当時の私は夢にも思わなかったのです。
「精一杯やってきて、やっと出口が見えたと思ったのに、どうも“根本解決”していない…」
「このまま引きこもって、社会に出られなくなったらどうしよう」
そんな恐怖で押しつぶされそうだった私が、最後に行き着いたのが、再登校支援サービスの《スダチ》でした。
親の「軸」を確立したサポート期間。厳しくも優しい本気の支援
YouTubeやLINEでスダチの情報を集める中で気づかされたのは、良かれと思ってやっていた私の「寄り添い」が、結果として息子の停滞を長引かせていた可能性でした。
スダチの支援では子どもの自己肯定感アップと自立を目指します。
無料相談や再登校面談で、「親の在り方」について具体的言動にまで落とし込んだ形で知ることができるので「今まで触れてきた抽象論や精神論とは違う、変われるかも」と私は感じました。
「また、自分の勝手な解釈で失敗したくない」という思いから覚悟を決めて1.5ヶ月にわたるサポートまで依頼しましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
ひとつ印象に残っているのは、サポーターさん(再登校支援の専門スタッフの方)とのあるやり取りです。
支援期間中、思い通りにいかない焦りから、つい夫への不満をサポーターさんに漏らしてしまったことがありました。
ところが、返ってきた反応は驚くほど「あっさり」としたもの。
「あれ、流された……?」
最初は戸惑いましたが、その瞬間にハッとしました。
私は無意識のうちに「夫が頼りないから」「環境が悪いから」と、他責思考に傾き“自分以外の何かのせいにしていた”のです。
サポーターさんの毅然とした態度に、「今の私に必要なのは、他人のせいにすることではなく、自分が親としてなすべきことに集中することだ」と気合を入れ直すことができました。
サポーターさんは「子どもの自立のため、親の行いとして良いことは良い、悪いことは悪い」とはっきりと示してくれます。
たくさん褒めて励まし、ここぞという局面ではイレギュラーな対応もしながら親身になって支えてくれました。
振り返ってみると、サポーターさん自身の態度をもって「厳しさと思いやり」の見本を見せてくれたのだ、と思います。
「支援機関から親へ」も「親から子へ」も。
表面的に優しいだけの支援では、根本解決には至りませんでした。
スダチで初めて本気の支援に触れたと、そう感じました。
こだわり強め男子の「哲学モード」。理屈と感情のぶつかり合い
再登校を目指す過程で、最も苦労したのは息子の「こだわり」でした。
もともとHSC気質で思考が深い息子は、ある時、独自の「哲学モード」に入って激しく反発してきたのです。
「なぜ、お腹が痛いのに無理に行かなきゃいけないの?」 「家族のルールなんて一方的な押し付けだ。納得できない」 「先に楽しみ(報酬)があってから動くのが、人間として普通じゃないか」
中学生らしい鋭い理屈で、こちらの対応を批判してきました。
サポーターさんからも「ここまでこだわる子は珍しい」と言われるほどでしたが、息子にとっては「理屈で完全に納得できなければ、一歩も動けない」という切実な状態だったのです。
以前の私なら、この正論に言い負かされ、「この子が納得するまで待とう」とまた振り出しに戻っていたでしょう。
しかし、サポートを通して、親が揺らがない「軸」を持ち続けることの大切さを学んでいました。
少しずつ、しかし確実に家庭内の空気は変わり始めました。
サポート後に訪れた「魔法のような出来事」
サポート中に無事再登校を果たしたものの、本当の驚きはサポート終了後の長期休み明けに待っていました。
休み期間中に再び「哲学モード」が再燃し、息子は「なぜ学校へ行くのか」を考え込んで動けなくなってしまったのです。
「また逆戻りか……」と絶望しそうな状況でしたが、私はスダチで教わった「親としての在り方」を淡々と継続しました。
すると、1ヶ月ほど経ったある日、信じられないことが起きました。
あれほど理屈を並べて動かなかった息子が、突然、本人から「明日から学校に行く」と言い出したのです。
誰に強制されるでもなく、自分自身で思考の迷路を抜け出して立ち上がった瞬間でした。
まさに魔法を見ているような、自発的な変化でした。
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腹痛を「家で休む理由」から「自分で乗り越える課題」へ
再登校を果たしてから、メンタルも安定したおかげか腹痛が起こる回数そのものも少なくなりました。
しかし慢性腹痛の体質が完全に消えたわけではありません。
今でも時々、朝にお腹が痛くなることはあります。
しかし、以前と決定的に違うのは、息子の「腹痛への向き合い方」です。
ある日の通学中、息子を過去最大の激痛が襲ったそうです。
以前の息子ならメソメソと帰ってきたでしょうし、
私もすぐに「大丈夫?無理しないで休みなさい」と声をかけ、諦めていたでしょう。
しかし、その日帰宅した息子が明るく報告してくれた言葉に、私は耳を疑いました。
「今日、通学中に過去一で痛かったんだよね。でも、登校しちゃえばなんとかなるって分かったわ」
息子の中で、「腹痛=家で休める(脳の報酬)」という回路が、「腹痛=自分で対策して乗り越えるもの」という回路に書き換わっていたのでした。
今では、痛くなっても自分で薬を飲んだり、「とにかく一度外に出てみる」と時間を決めて動いたり、自分なりにコントロールする術を身につけています。
落ち込んでも休んでも「自力で戻れる」レジリエンス(回復力)
もちろん、すべてがキラキラした順調な毎日ではありません。
生活リズムが崩れることもあれば、親子でささいないざこざが起きることもあります。
サポート後も安定と不安定の波はありましたが、しかし、徐々に落ち着いてくる実感が確かにありました。
たまに休む日があっても、私はもう以前のような絶望感は抱いていません。
息子には、“一度折れてもしなやかに立ち直る「レジリエンス」”が備わっているからです。
休んだとしても、最後には必ず「明日は行く」と本人が決めて戻っていく。
その自発的な強さを、私は心から信頼できるようになりました。
悩みは「引きこもりの不安」から「輝く未来の相談」へ
あんなに出口のない暗闇にいた日々が、今では嘘のようです。
当時の悩みは、「このまま引きこもって、社会に出られなくなったらどうしよう」という、命綱を必死に探すような恐怖でした。
しかし現在の悩みは、「高校受験の志望校やコースをどこに設定するか」「部活と勉強をどう両立するか」といった、非常に健全で前向きなものに変わっています。
こだわりが強く、繊細で、腹痛というハードルを抱えた息子。
そんな自分を「面倒くさいヤツって分かってるけど、周りからはそう思われたくない…ってそれがまた面倒くさすぎるヤツだな…」と客観的に評価して笑い話にできるようになりました。
彼は今、自分の体質・気質を「単なる欠点」ではなく「自分自身の個性」として認め、向き合いながら、素晴らしい友人に恵まれて最高の青春を謳歌しています。
もし、お子さんの「お腹が痛い」という言葉に、あなた自身の心が折れそうになっているのなら、 どうか、再登校という選択肢を捨てないでください。
私は、「親自身の在り方を見直すことで、子どもは自立に向けて動き出せる」と実感しました。
「行ってきます」と玄関を出ていく──そんな当たり前で、かけがえのない日常は、きっと取り戻せるものだ、と信じています。
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あしだ ゆに|2児の母
小・中学生の子ども2人ともが、不登校・五月雨登校を合わせて2年以上経験。
スクールカウンセラーや公的機関では解決できず暗中模索していた時、《スダチ》に出会い、下の子は約2週間・上の子は約4週間で再登校を果たしました。
