アメコカの魅力の一つが、ふわふわなのにシルクのように滑らかな特有の毛並み。
ウェーブとストレートの毛が混在し、個体によってもその割合は様々。
くるくるっとした飾り毛もかわいいですよね。
ここではアメコカの毛色や被毛のケアについて、飼育の実体験も交えて解説します。
アメコカの豊富な毛色|カラーは20種類以上
アメコカの毛色は大きく「ブラック・バラエティー」「アスコブ・バラエティー」「パーティー・カラー・バラエティー」の3種類に分けられます。
その中でも、それぞれバリエーションがあるので、毛色は20種類以上あると言われています。
ブラック・バラエティー


ブラックおよびブラックにタンポイントのあるもの。
日本犬の「ニュアンスのある黒」とは違い、「漆黒」なのも特徴的。
- ブラックの単色
- ブラックタン(目の上、顔周り、足先などに褐色のポイントが入る)
アスコブ・バラエティー(ASCOB)



アスコブとは“Any Solid Color Other than Black”の略で、ブラック以外の単色を指す。
タンポイントが入るものも含む。
- クリーム(淡い黄褐色のバフ・ゴールド・レッド系など)
- チョコレート(濃いこげ茶色)
- チョコタン(チョコレート色の被毛に、目の上、顔周り、足先などに褐色のポイントが入る)
- セーブル(基本色の毛に黒い毛が重なり入り混じったもの)
パーティーカラー・バラエティー
ホワイトを含んだ、はっきりと区別できる単色2色以上で構成されているもの。



- ブラック&ホワイト
- レッド&ホワイト
- トライカラー(ブラック、ホワイト、タンの3色)

ぼくはブラックで胸に白い毛があるよ!
タキシードみたいでおしゃれなんだ!
成長とともに毛色が変化する「退色」
実はアメコカは、成長とともに毛色が少し変わることがあります。
子犬の頃の濃い色が、成犬からシニア犬になるにつれて少しずつ明るく(薄く)なっていく「退色」という現象です。
毛色の変化もその子の個性として楽しめると、より愛着がわいてきます。
アメコカの毛質と抜け毛|ダブルコートの長毛種
アメコカは「アンダーコート」と「トップコート」からなるダブルコート(2層の毛)の長毛種。
- アンダーコート:春と秋に換毛期がある
- トップコート:一年中生え変わる
抜け毛について個人的な感覚(わが家のサマーカットの子の場合)としては、柴犬のようにごっそり抜けるという風ではなく
「床に落ちる毛が、気になるといえば気になる」
「服につくといえばつく」
程度です。
毎日掃除機やコロコロをかけられるに越したことはありませんが、トリミングスタイルや空気清浄機の有無によってもずいぶん変わると思います。
アメコカのトリミングのスタイルと頻度・費用
トリミングスタイル図鑑
アメコカは豊かな毛量を持っているので、さまざまなカットスタイルが楽しめるのも特徴です。



- スタンダード(フルコート):
足元やお腹の毛を長く残すエレガントなスタイル - サマーカット:
胴回りの毛を短くしてお手入れも楽ちん!
お洋服も着せやすい- 足の毛を長く残してブーツカット
- 耳やしっぽの飾り毛を活かしたスタイル
もかわいい
- トップノット:
頭の毛をのばして結ぶかわいいポニーテール風
毛が伸びてきても目にかからないので視界良好⁉︎
トリミング頻度と費用
アメコカの被毛の美しさを維持するには相応のコストと時間が必要です。
- 頻度: 1〜2ヶ月に1回
- 時間: 2.5〜4時間
- 費用: 6,000円〜15,000円程度
わが家では「ブラッシングにかけられる時間」と「愛犬の過ごしやすさ」を考えてスタイルを決めています。

ぼくはブーツカットにしているよ!
トリミングのメリット
また、私はトリミングに通うことで、動物病院に行っていない時期にも、定期的に「トリマー=犬を扱う専門家」とお話しできることにメリットを感じています。
実際、うちの子は保護施設から引き取った直後のトリミングの際に、「停留精巣」や「しこり(皮脂腺腫瘍)」を指摘してもらいました。
この時は病院にも通っており、停留精巣については相談済みでしたが、毛量が多かったため、しこりは見落とされていました。
トリミングをきっかけに異常を発見し、診察につなげることができたので、本当に良かったと思っています。
トリミングでの注意点
特に慣れていない子にとっては、ストレスがかかり体力も使うトリミング。
体調管理に万全を期して臨みましょう。
事前に注意する点は以下の通りです。
- 下痢や食欲不振など体調が悪ければ無理せずキャンセルの連絡をする
- ワクチン接種直後は避ける(獣医師の指示に従う)
- 持病がある子・シニアの子は獣医師に相談の上行う
- 空腹も満腹もNG(ごはんは30分前までに)
- 排泄を済ませておく
また、トリミングの後にも様子を観察してあげてください。
うちの子は一度バリカンで足先とお腹を短く刈ってもらったのですが、皮膚が負けてしまい、かさぶたができてしまいました。
すぐに治りましたが、次回オーダーの際には毛を長めに残してもらうスタイルに変更しました。
家庭での被毛ケア|揃えておきたい用品リスト

アメコカの被毛はやわらかく毛量も多いため、道具選びは重要です。
しかし、無理なく続けられるケア習慣をつくることが最も大切。
以下を参考に、毎日使いやすいアイテムを揃えてみてくださいね。
スリッカーブラシ
毎日のブラッシングに欠かせない基本アイテムです。
細かい「くの字型」のピンがもつれをやさしくほぐし、もつれ・毛玉・抜け毛除去に役立ちます。
強くこすると皮膚を傷めることがあるため、軽いタッチで使いましょう。
コーム(くし)
ブラッシング後の仕上げ確認に使います。
コームがスッと通れば、もつれが残っていないサインです。
耳の内側やわきの下など、見落としやすい部分のチェックに便利です。
粗目と細目がセットになったタイプが一本あると、一生モノとして使えます。
ピンブラシ(必要に応じて)
全体の毛流れを整え、ツヤを維持するためのブラシです。
クッション性のある土台にまっすぐなピンがついています。
ピンの先端には丸いガードが施されており、皮膚を傷つけにくい形になっています。
ピンブラシはスリッカーブラシを通す前に使用し、もつれの位置を把握するのにも役立ちます。
足裏バリカン(必要に応じて)
足裏の毛が伸びると滑りやすくなります。
自宅でカットする場合は、安全設計のペット用バリカンを使用しましょう。
不安な場合はトリミングサロンに任せるのも一つの方法です。
家庭でのシャンプー|揃えておきたい用品リスト

アメコカは皮脂が多く、被毛にも汚れが付着しやすい犬種。
健康と清潔のために、2〜4週間に1度のシャンプーが欠かせません。
また、被毛が長く毛量も多いため、「洗う」よりも「乾かす」工程に時間がかかることを念頭に。
しかし、準備をしっかり整え、2回3回と慣れてくれば、気負わずにお世話できるようになるので安心してくださいね。
ここでは、家庭でのシャンプー時にそろえておきたい用品をまとめます。
シャンプー
必ず犬専用の製品を使用します。
皮膚がデリケートな子もいるため、低刺激タイプを選ぶと安心です。
37度前後のお湯でしっかりと体全体を濡らしてから、シャンプーを使用します。
リンスまたはコンディショナー
長毛種では絡まり防止のために役立ちます。
乾燥後のふわっとした仕上がりにも影響します。
タオル(多めに)
体を拭く用はもちろん、浴室内で足元に敷く用途にも使えます。
滑り防止になり、犬の不安軽減にもつながります。
被毛が厚い犬種のため、タオルは多めに用意すると安心です。
うちの子はサマーカットですが、3枚以上使っています。
シャンプー泡立て用の洗面器
原液を直接つけるよりも、ぬるま湯で薄めて泡立ててから使うほうが洗いやすくなります。
全身に均一に広げやすく、すすぎ残しも防ぎやすくなります。
泡立てスポンジ/顔用スポンジまたはミニタオル
顔周り専用のものを用意すると便利です。
耳や鼻に水が入らないよう注意しながら、スポンジなどに含ませた水を絞って、やさしく洗い流します。
シャワーを直接顔に当てない配慮が大切です。
ドライヤー
自然乾燥や生乾きは毛玉や皮膚トラブルの原因になるため、しっかり乾かします。
ペット専用のドライヤーがあると安心ですが、人用であれば冷風やセットモード(中温)で使用します。
※必ず手を添えて、熱くなりすぎていないか確認しながら作業します。
アメコカは毛量が多く、乾かす工程がもっとも時間と労力を使います。
タオルでできるだけ水分を吸い取っておくことが、早く終わらせるコツです。
まとめ:アメコカの被毛はお手入れも含めて唯一無二の魅力
豊かな毛量とやわらかな質感が特徴のアメコカの被毛。
その美しさは魅力的ですが、同時に日々のお手入れや定期的なトリミングが欠かせない犬種でもあります。
しかし、適切な道具をそろえ、正しいケアをすれば、家庭での管理は十分に可能です。
ブラッシングやシャンプーの時間は、単なる作業ではなく、大切なコミュニケーションのひとときでもあります。
手間がかかるからこそ、そのふわふわとした被毛と寄り添う時間は、より愛おしく感じられるのかもしれません。
アメコカの被毛は、まさに“手をかけるほど応えてくれる魅力”。
これから迎える方も、すでに暮らしている方も、無理のないケアで長くその美しさを楽しんでいきましょう。
